M&Aとキャリア

2021年もお世話になりました

週刊連載が滞っており恐縮です。2021年も残りわずかとなりました。本業がてんてこ舞いなのは良いことではありますが、バランスが肝要とも思ったり。ところで、最近賑わいを見せていた関西スーパーの件も最高裁まで持ち込まれたものの、結局オーケーの主張...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第69号:相手から信頼されていないと思うときに

「困難は分割せよ」とはよくいったもので、ヒトはどんなに困難な場面であっても次の一歩が明確であればあとはやるかやらないかだけになり、葛藤はあっても悩みはなくなるのではと思うところです。逆に、漠然と「どうしようかなあ」と思っている悩みの段階では...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第68号:関西スーパーマーケットに係る雑記(おまけ)

もう決着したと思っていた関西スーパーマーケット(以下、「関西スーパー」)の案件に関して、追加で動きがありました。当職は完全なる部外者であり、本記事は一個人の呟きであって投資判断や議決権行使につき影響を与えることを意図したものではない旨申し添...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第67号:先輩と後輩のコーヒーブレイク(5)

11月に入りました。日がだいぶ短くなってきていますし、日中も影が長いですね。でも、まだちょっと厚着すれば外を出歩くには申し分ない季節です。さて、今週は、【M&Aとキャリア】先輩と後輩のコーヒーブレイク(5)です。(いつもの先輩・後輩の対話で...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第66号:関西スーパーマーケットに係る雑記(最後に)

今週は関西スーパーマーケット(以下、「関西スーパー」)の臨時株主総会がありましたので、引き続き感じたことを書いてみます。当職は完全なる部外者であり、本記事は一個人の呟きであって投資判断や議決権行使につき影響を与えることを意図したものではない...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第65号:関西スーパーマーケットに係る雑記(つづき)

今週も引き続き、関西スーパーマーケット(以下、「関西スーパー」)について感じたことを書いてみます。当職は完全なる部外者であり、本記事は一個人の呟きであって投資判断や議決権行使につき影響を与えることを意図したものではない旨申し添えます(要は、...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第64号:伊藤忠食品による関西スーパーマーケットへの質問状に係る雑記

普段は時事ネタには触れないのですが、伊藤忠食品による関西スーパーマーケット(以下、「関西スーパー」)への質問状は興味深かったのでとりあげてみます。当職は完全なる部外者であり、本記事は一個人の呟きであって投資判断や議決権行使につき影響を与える...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第63号:DCFモデルをレビューするときに見るべきポイント

10月でも30度近い日々が続いておりますが、朝晩は肌寒いですね。10月は年度の下期のはじまりということで、色々な意味で世の中がまた動き出したような気がします。さて、今週は、【M&A講座】DCFモデルをレビューするときに見るべきポイントです。...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第62号:案件公表後も気が抜けない時代に

9月は珍しく残暑が厳しかったですが朝晩は涼しくなりましたね。10月に入ってからはようやく過ごしやすくなりそうです、、、そう、もう10月なんですよ。1年はあっという間です。さて、今週は、【M&A講座】案件公表後も気が抜けない時代にです。(いつ...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第61号:無料で長期間の適時開示資料を検索したいのですが

毎年9月はアップル製品好きな方には楽しみな季節かもしれません。今年は珍しくオンライン予約を試みたのですが、欲しかった製品は予約開始早々に発送日が発売日から2週間も後になってしまっておりました。みんなどれだけ予約したんでしょうか(もしくはあま...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第60号:株式譲渡契約交渉とパーキンソンの法則 〜FAの腕の見せ所を添えて〜

来週は祝日が飛び飛びで存在するので、ちょっともったいないですね。うまく並べば”シルバーウィーク”になるんですが、次回のシルバーウィークは2026年までお預けみたいです。ホワイトな会社であれば、独自に有給休暇を組み合わせれば毎年自前でシルバー...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第59号:言いたいことを全部言うことが正解とは限らない

日が沈むのがだいぶ早くなってきて、本格的な秋を感じるところです。さて、今週は、【仕事術】言いたいことを全部言うことが正解とは限らないです。以前仕事術でまとめた記事を適宜追加修正しております。(いつもの先輩・後輩の対話で進めていきます。文頭の...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第58号:先輩と後輩のコーヒーブレイク(4)

9月に入りちょっとだけ秋らしくなってきたでしょうか。さて、今週は、【M&Aとキャリア】先輩と後輩のコーヒーブレイク(4)です。(いつもの先輩・後輩の対話で進めていきます。文頭のマークが◆◆→先輩、◎→後輩 です。)【M&Aとキャリア】先輩と...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第57号:DCF法にて繰越欠損金の価値をどのように織り込みますか?

日中は猛暑ですが、日の入りはちょっと早くなってきましたね。来週からは9月です。気分的な問題かもしれませんが、毎年、9月になるとちょっと空気がカラッとしてきて涼しくなる印象ですので、はやくそんな感じになるのが待ち遠しいです。さて、今週は、【M...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第56号:TOB後のスクイーズアウト手続に係る少数株主保護(買取請求と価格決定申立)

夏の長雨は多方面に不都合が生じるので困ったものです。さて、今週は、【M&A講座】TOB後のスクイーズアウト手続に係る少数株主保護(買取請求と価格決定申立)です。今回の記事は「週刊M&Aバンカー第3回-第2話」を対話形式に修正し、後段を加筆し...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第55号:DD検出事項のValuationにおける扱い

梅雨に逆戻りのようですが、前線の名称は”秋雨前線”になっているんですね。さて、今週は、【M&A講座】DD検出事項のValuationにおける扱いです。(いつもの先輩・後輩の対話で進めていきます。文頭のマークが◆◆→先輩、◎→後輩 です。)【...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第54号:TOB公表日は決算発表日の前・同日・後のいずれが望ましい?

よく、世の中は答えのある仕事とない仕事があるなんて言われます。ここでいう仕事というのは「職業」と捉えるよりもより下位の「業務」と捉えた方がしっくりきます。たとえばFAの仕事もインサイダー取引規制の遵守は答えのある業務ですが、どのようなスキー...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第53号:親会社株式は連結にて全額を自己株式に振り替えれば良いのか?

夜と霧の著者ヴィクトール・フランクル氏は、ひとは生きる意味を問うべきではなく、むしろ生きる意味を問われる主体こそがわれわれ人間であると考えるようです。われわれは人生に何を期待できるかが問題なのではなく、むしろ人生がわれわれから何を期待してい...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第52号:支配株主の有無はどのようにして調べる?

交渉術として三顧の礼という方法は賢いなと。目上のものが目下のものを丁重に迎えるの意ですが、目下的に考えるとある意味でハロー効果を狙えるように思います。やりすぎると期待ギャップを生むだけですが、上手く使えば、「あの人が丁重に扱うんだから、優れ...
週刊M&Aバンカー

週刊M&Aバンカー第51号:株式譲渡でクロージング日が期末日を越える場合も株式譲受後に基準日を消すという対応で良いのか?

梅雨明けしましたね。洗濯物がカラッと乾くのは嬉しいですが、暑いのはつらいですね。さて、今週は、【M&A講座】株式譲渡でクロージング日が期末日を越える場合も株式譲受後に基準日を消すという対応で良いのか?です。前回は上場会社を想定して、完全子会...
M&A講座

DCF法の残存価値計算:TV=C/(r-g)でr<gということはありえる?

DCF法の残存価値を定率成長モデルで求める方法は、\であるというのは、ご存知だと思います。実務上は、成長率\(g\)が割引率$r$を超過するような前提を置くことはありませんが、以前、その点に疑問を持った後輩が実際に居たので、改めてこの残存価...
M&A講座

赤字続きの子会社を減損!?・・・連結で子会社の減損ってありましたっけ?(日本基準)

たとえば、M&A案件で赤字の子会社の売却を検討している際に、売却するかどうか以前に、そもそもその赤字の子会社を減損処理しなければならないのではないか、ということが論点に挙がることがあります(ちなみに、会計基準的には子会社の売却を検討していな...
M&A講座

株式交換で子会社が保有する自己株式を消却するのはなぜか(5)

これまで4回に分けて株式交換で子会社が保有する自己株式を消却する実務についてみてきました。今回はおまけ的な記事として仮に子会社が自己株式を消却しなかった場合にどうなるかについてみていきたいと思います。株式交換で子会社が保有する自己株式を消却...
M&A講座

株式交換で子会社が保有する自己株式を消却するのはなぜか(4)

株式交換において子会社が保有する自己株式を消却していく記事の第4回(最終回)です。(前回の記事)いつもの先輩と後輩の対話を通じて会社法・税務・会計等のポイントを確認しております。今回は、株式交換における自己株式消却の実務を事例で確認していき...
M&A講座

株式交換で子会社が保有する自己株式を消却するのはなぜか(3)

株式交換において子会社が保有する自己株式を消却する実務を確認していく記事の第3回です。(前回の記事)前回から、いつもの先輩と後輩の対話を通じて会社法・税務・会計等のポイントを確認しております。今回は、自己株式消却のタイミングと消却する株式数...
M&A講座

株式交換で子会社が保有する自己株式を消却するのはなぜか(2)

前回から、株式交換において子会社が保有する自己株式を消却する実務について確認しております。(前回の記事)ここからは、いつもの先輩と後輩の対話を通じて会社法・税務・会計等のポイントを確認していきたいと思います。(文頭のマークが◆◆→先輩、◎→...
M&A講座

株式交換で子会社が保有する自己株式を消却するのはなぜか(1)

上場会社を完全子会社化しようとする場合、対価の種類によって用いられる手法が変わってきます。具体的には、 現金対価:TOB+スクイーズアウト 株式対価:(TOB)+株式交換といった実務慣行があります。現金対価の場合にはTOBを経ないことはほぼ...
M&A講座

簡易組織再編が適用できないケースとは

上場会社の完全子会社化等の案件では、親会社となる会社の株主総会決議が省略できる可能性があり、いわゆる「簡易組織再編」の制度と呼ばれたりします。似たような概念に「略式」がありますが、略式は子会社の総会の省略のための制度で、「簡易」は親会社の総...
M&A講座

M&Aと人事異動 〜異動情報はトップシークレット〜

日本企業は人事異動が多く、特に4月前後には大きな人事異動がなされる傾向にあります。M&Aの検討プロジェクトは人事異動とは無関係に進むように感じるかもしれませんが、これが、意外にもかなり影響を受けたりもします。たとえば、M&Aに積極的だった事...
M&A講座

連結納税グループの子会社売却時に「投資簿価修正」が必要なのはなぜか

前回の記事で、株式譲渡の事前に特別配当をすればタックスメリットがとれる「かもしれない」という話題を挙げました。言い切りにならず、「かもしれない」となるのは、連結納税を採用している場合は投資簿価修正が入るためタックスメリットがとれない可能性が...
M&A講座

株式譲渡の事前に特別配当をすればタックスメリットがとれる(とは限らない話)

今日は株式譲渡の事前に特別配当をすることによるタックスメリット(税務上の恩恵)について検討してみようと思います。かなり長大なストーリーになりましたが、簡単な数値例を使いながら説明しておりますし、連結納税導入済の場合の留意点(投資簿価修正)に...
M&A講座

M&Aのタイプを3つに分けてみよう(後編) 〜FAとして留意すべきポイント(承前)〜

M&Aのタイプを3つに分けて考える記事の最終回です。(前回の記事)再掲ですが、タイプというのは、事業会社のようなストラテジックバイヤーがM&Aに取り組む目的のことで、 水平型M&A(スケールメリットの享受) 垂直型M&A(バリューチェーンの...
M&A講座

M&Aのタイプを3つに分けてみよう(中編) 〜FAとして留意すべきポイント〜

前回から、M&Aのタイプを3つに分けて考えております。再掲ですが、タイプというのは、事業会社のようなストラテジックバイヤーがM&Aに取り組む目的のことで、 水平型M&A(スケールメリットの享受) 垂直型M&A(バリューチェーンの強化・統合)...
M&A講座

M&Aのタイプを3つに分けてみよう(前編) 〜水平型・垂直型・新規型〜

今回は、M&Aのタイプを3つに分けて考えてみようと思います。タイプというのは、事業会社のようなストラテジックバイヤーがM&Aに取り組む目的のことで、 水平型M&A(スケールメリットの享受) 垂直型M&A(バリューチェーンの強化・統合) 新規...
M&A講座

カーブアウト案件の買手の留意点(後編) 〜事業買収 or 株式買収〜

前回から、カーブアウト案件の買手の留意点を見ています。前回はスタンドアローン問題とそのValuation上の考え方の概略について触れました。今回は、買収スキームの話題として、 事業買収 株式買収の2つの手法について見ていきます。カーブアウト...
M&A講座

カーブアウト案件の買手の留意点(前編) 〜スタンドアローン問題〜

前回までの記事で、事業のカーブアウトの手法として、会社分割と事業譲渡を比較しました。今回は、事業のカーブアウトを受ける側、すなわち事業の買手のFAとして起用された場合を想定して、買手目線ではどのような点に留意しておくべきか見ていきたいと思い...
M&A講座

事業のカーブアウトの手法(後編) 〜会社分割と事業譲渡の実務的な比較〜

事業のカーブアウトの手法として、会社分割と事業譲渡の比較をしております。今回は、理論的な差異の残りの部分と、実務的な差異についてみていきます。会社分割と事業譲渡の比較 〜理論的な側面(承前)〜会計・税務の差異理論的な側面の差異の最終項目とし...
M&A講座

事業のカーブアウトの手法(前編) 〜会社分割と事業譲渡の理論的な比較〜

M&Aアドバイザリーの仕事では、子会社の売買のみならず、クライアント自身が保有する事業を切り出して売却したいというニーズにも応えていく必要があります。これがいわゆる、事業の切り出し(カーブアウト)と呼ばれるものです。カーブアウトの手法として...
M&A講座

DD報告会 〜DDの検出事項をどのように取り扱うか〜

先日、FAから見た専門家の先生方のイメージを記事にしました。(参考記事)専門家とクライアントとが会話をする重要な場面のひとつに、DD報告会があります。このような会議において、専門家とクライアントが会話をするとどうしても双方の理解が進まなかっ...
M&A講座

組織再編の四きょうだい5 〜独禁法対応〜

会社法に定められる、組織再編行為である、合併、会社分割、株式交換及び株式移転の4つの手法についてそれぞれの特徴を比較してみようと思い、先輩と後輩の対話仕立てで記事にしております。今回は連載第5回(最終回)ということで、独禁法対応を確認してい...
M&Aとキャリア

2021年もお世話になりました

週刊連載が滞っており恐縮です。2021年も残りわずかとなりました。本業がてんてこ舞いなのは良いことではありますが、バランスが肝要とも思ったり。ところで、最近賑わいを見せていた関西スーパーの件も最高裁まで持ち込まれたものの、結局オーケーの主張...
M&Aとキャリア

M&Aアドバイザリー業務に必要な知識を整理 〜転職・入社前にどこまで勉強しておくべきか〜(2021年版)

(この記事は2017年5月8日に公開した記事を大幅に加筆修正し、参考書籍も含めて2021年7月にアップデートしたものです)今回は、投資銀行(証券会社)のM&Aアドバイザリーの仕事に興味があり、転職・就職を希望している方からよく聞かれる次のよ...
M&Aとキャリア

M&Aアドバイザリー業務と何重にも巡る守破離のサイクル

組織で働いている以上、月日が経てば多くの人が他者(若手)を育成するポジションにシフトしていくことでしょう。人を育てることは真剣に取り組もうとすると、とても難しいと感じています。(もしかしたら「育てる」などという考え方がそもそも思い上がりなの...
M&Aとキャリア

若手育成と案件の安定遂行のジレンマ

M&Aアドバイザリーの仕事(FA業務)をしている証券会社の部署等は、一般的な事業会社と比べて人の出入り(採用・退職)が多めであると思われます。手塩にかけて育てた優秀な後輩がさらっと同業他社へ転職とかファンドへ転職とかざらにありますが、個人の...
M&Aとキャリア

チームプレイとしてのM&Aアドバイザリー(FA)の仕事(後編)

今回は前回に引き続き、チームプレイとしてのM&Aアドバイザリーの仕事について考えていきましょう。(前回の記事)前回はM&AアドバイザリーのFAの仕事がチームプレイになる理由を探ってみました。今回は、良いチームと悪いチームについて考えていきた...
M&Aとキャリア

チームプレイとしてのM&Aアドバイザリー(FA)の仕事(前編)

M&Aアドバイザリーのうち、フィナンシャルアドバイザー(FA)の仕事は証券会社の看板を背負ったチームプレイです。ここでいうチームプレイとは、一般的には「ディレクター、VP、アソシエイト、アナリスト」から構成される複数人で役割分担をして案件に...
M&Aとキャリア

FA業務を続けていくために必要なこと(7) 〜クライアントの判断にある程度踏み込む〜

不定期企画として、M&AのFinancial Advisory業務(FA業務)を続けていくために必要なことを考えておりますが、今日は7回目の記事として、クライアントの判断にある程度踏み込むということについて考えてみたいと思います。(前回の記...
M&Aとキャリア

FA業務で大切なこと 〜信頼関係の構築・・・彼がそう言うならやってみましょうか〜

FAの仕事をする上で大切なことはたくさんありますが、クライアントとしっかりとした信頼関係を構築することはかなり重要なことです。ただし、単にゴマをすったり宴席攻撃をするというのは適切ではなく、「案件を通じて気づいたら信頼関係が築かれていた」と...
M&Aとキャリア

プロジェクトリーダーの主な仕事は謝罪と立て直し

人間誰でもミスをします。どんなに気をつけていても、ミスがゼロになるということはないのではないでしょうか。個人的にもジュニアの時代に何度が大きなミスをしてしまった記憶があり、その際に、当時のプロジェクトリーダーが謝っていた場面も併せて覚えてい...
M&Aとキャリア

M&Aアドバイザリー業務(FA業務)とコンサルの比較

時々、学生の方や第二新卒年次の若い中途採用希望者と話す機会があるのですが、そのような方々から聞かれるのは、実はFA(M&A)と戦略系コンサルで迷ってるのですがどちらが良いでしょうか?という趣旨の質問です。一時期よりはやや下火になったのかもし...
M&Aとキャリア

M&Aの買手候補にとって売手FAは邪魔という考え方もあるようですが

世の中には多くのM&A案件が進行しており、それらの案件の中にはFAを起用しないで進む案件も相当数あると思います。ところで、自分自身がFAとしてM&Aアドバイザリーの仕事をしていると、FAを起用しないM&A案件がどのように進むのか、正確なとこ...
M&Aとキャリア

FAからみた専門家の先生方のイメージ・印象3 〜クライアントにとってどんな専門家が望ましいか〜

前回に引き続き、FAからみた専門家の先生方について書いていきます。(前回の記事)今回は、まとめとして、クライアントにとって望ましい専門家の姿について検討してみたいと思います。FAとしてどんな専門家を紹介したいか多数のM&A案件の経験があるの...
M&Aとキャリア

FAからみた専門家の先生方のイメージ・印象2 〜会計士・税理士の先生方〜

前回に引き続き、FAからみた専門家の先生方について書いていきます。(前回の記事)今回は、会計士・税理士の先生方についてコメントします。基本的にDDの専門家という位置づけになることが多い会計士・税理士の先生方は、基本的にDDの専門家という位置...
M&Aとキャリア

FAからみた専門家の先生方のイメージ・印象1 〜弁護士の先生方〜

ここ数回に亘りM&A講座として実務的な話題を記事にしておりましたので、ちょっと軽めの記事ということで、Financial Advisor(FA)から見た専門家の先生方のイメージと印象について考えてみようと思います。なお、専門家の先生方を、 ...
M&Aとキャリア

M&Aアドバイザリー(FA業務)の面接対策(9) 〜面接において「会社は誰のものか?」という質問をされたとして〜

以前、中途採用の面接で聞かれるかもしれない質問を色々と考えておりました。(参考情報:前回の記事)今回、改めて追加の質問をひとつ思い出したので、そちらについて考えてみたいと思います。たとえば、中途採用の面接等で、面接官:「会社は誰のものだと思...
M&Aとキャリア

FA業務を続けていくために必要なこと(6) 〜自信と謙虚の両立〜

不定期企画として、M&AのFinancial Advisory業務(FA業務)を続けていくために必要なことを考えておりますが、今日は6回目の記事として、自信と謙虚の両立について考えてみたいと思います。(前回の記事)話すときは誰よりも自信を持...
M&Aとキャリア

社内人脈・社内ネットワークの重要性 〜長く同じ組織で働くメリット〜

今日は、社内の人脈・ネットワークの重要性について考えてみようと思います。特にM&AのFA(Financial Advisor)業務のようにチームで動くタイプの仕事の場合、実は社内人脈というのは相当に重要なのではないかというのが個人的な感覚で...
M&Aとキャリア

FA業務のエグゼキューション40歳限界説

前回はFA業務への未経験の転職は30歳までが限界なのかについて見てみましたが、今回は、FA業務のエグゼキューションは40歳までが限界なのではないかということについて考えてみます。(参考記事)案件を取ってこれない40歳Overのディレクターは...
M&Aとキャリア

未経験でのFA業務への転職は30歳が限界なのか?

時々、未経験ながらFA業務をやりたいという社会人の方と話をするのですが、大抵の場合「30歳までにFA業務を経験していないと、そこからの転職は厳しいですよね?」という趣旨の質問を投げかけられます。ということで、今回はこの未経験者のFA業務への...
M&Aとキャリア

FA業務を続けていくために必要なこと(5) 〜孤独に耐え、孤独を理解できること〜

不定期企画として、M&AのFinancial Advisory業務(FA業務)を続けていくために必要なことを考えておりますが、今日は5回目の記事として、孤独に耐え、孤独を理解できることについて考えてみたいと思います。今日の記事はどちらかとい...
仕事術

相手に何かを伝えるときに守るべき最優先のルール 〜余白のある伝え方をしよう〜

以前、どうすれば相手の間違いを適切に指摘できるのかについて具体的な実例も交えて書いてみました。他方で、もう少し抽象的な観点で、どんなコミュニケーションであっても優先的に守るべきルールがあるようにも感じております。ところで、仕事でもプライベー...
仕事術

電話会議を効率的・効果的に進めるためのポイント

昨今の激変する環境下において、参加者それぞれが遠隔地にいる中で会議をおこなうケースが増えてきています。その場合の手段としては電話会議・ビデオ会議(Web会議)が一般的でしょうか。社内会議のみならず、外部の方(クライアント)との会議も対面では...
仕事術

議事録の書き方(2019年版)

FA業務においては、クライアントから議事録の作成を要請されることがあります。全ての会議の議事録を必要とするケースもあれば、重要な会議だけ議事録が欲しいと言われるケースもあります。いずれのケースであっても、必要十分な議事録をタイムリーに共有す...
仕事術

プレゼンが成功するかどうかは冒頭で大勢が決する!?

M&Aアドバイザリー(FA)の仕事では、クライアントとのミーティングの機会は相当に多いです。たとえば、FA選定目的のプレゼン(ビューティーコンテスト)、案件途中の主要論点整理や定例会、そしてValuation試算値の報告といった具合に、その...
仕事術

インタビューセッションを上手く進めるコツ

M&A案件において、買収監査=デュー・ディリジェンス(DD)は重要なプロセスのひとつです。実際のDDの調査は弁護士・会計士・税理士等の専門家の先生方が進め、FAはQ&Aシートのやり取りやインタビューセッションの調整等のコーディネートを担当し...
仕事術

M&A交渉術(8) 期待値コントロール

M&Aアドバイザリーの仕事で活用できそうな交渉術を説明していこうという企画の第8回目の記事です。今回は「期待値コントロール」について考えてみたいと思います。期待値コントロールは交渉術の一種というよりは、長期的に成果を上げていくための仕事の基...
仕事術

M&A交渉術(7) グッドコップ・バッドコップ戦術

M&Aアドバイザリーの仕事で活用できそうな交渉術を説明していこうという企画の第7回目の記事です。今回は「グッドコップ・バッドコップ戦術」について考えていきます。グッドコップ・バッドコップ戦術とは、警察に逮捕された者に対する取り調べに際し、鬼...
仕事術

M&A交渉術(6) 交渉の時間・期間を区切るべきか

M&Aアドバイザリーの仕事で活用できそうな交渉術を説明していこうという企画の第6回目の記事です。今回は「交渉の時間・期間を区切るべきか」について考えていきます。基本的には時間を区切るのは不利になるように思います。といいますのも、時間を区切っ...
仕事術

M&A交渉術(5) パッケージ化 〜複数の争点を一度に交渉する〜

M&Aアドバイザリーの仕事で活用できそうな交渉術を説明していこうという企画の第5回の記事です。今回は「複数の争点をパッケージ化した交渉」について考えていきます。M&Aの交渉では、争点、すなわち協議・交渉によって決着しなければならない論点が複...
仕事術

M&A交渉術(4) BATNA 〜交渉が決裂した場合に別の選択肢があるか〜

M&Aアドバイザリーの仕事で活用できそうな交渉術を説明していこうという企画の第4回の記事です。今回は「BATNA」について考えていこうと思います。BATNAとは、交渉が決裂したときに採り得る代替案の中で最もよい案という意味で、 Best A...
仕事術

M&A交渉術(3) 代理人を使う 〜意思決定権者を前面に出さない〜

M&Aアドバイザリーの仕事で活用できそうな交渉術を説明していこうという企画の第3回の記事です。今回は「代理人を使う」ということについて考えていこうと思います。以前「M&A案件でFAを起用すべき理由」という記事で同じようなことに触れたわけです...
仕事術

M&A交渉術(2) ザイアンスの法則 〜なぜあの担当者は毎日連絡してくるのか?〜

M&Aアドバイザリーの仕事で活用できそうな交渉術を説明していこうという企画の第2回の記事です。今回は、ザイアンスの法則について検討していこうと思います。ザイアンスの法則とは、単純接触効果とも呼ばれますが、初めのうちは興味がなかったり、苦手だ...
仕事術

M&A交渉術(1) 質問術 〜本当に聞きたいことは悟られないように〜

今回から、M&Aアドバイザリーの仕事で活用できそうな交渉術を説明していくという企画を連載してみようと思います。今回は第1回目の記事ということで、質問術について見ていきます。「質問」という行為はコミュニケーションの基本ともいわれます。FAの仕...
仕事術

情報管理の観点で最優先に注意すべき会議のマナー

M&Aアドバイザリーの仕事をしていると多くの会議に参加することになります。今回は、クライアント等の外部のオフィスでの会議の際に最優先で注意すべきことについて考えてみたいと思います。外部のオフィスでの会議の注意点M&Aの仕事は情報管理が最重要...
仕事術

M&Aアドバイザリーの仕事ではメールをどのように整理しているのか?

M&Aアドバイザリーの仕事をしていると、日々無数のメールをやり取りすることになります。複数の案件が並行している際には1日に数十件のメールが飛び交うこともしばしばですし、また、直接案件に関係ないような会社からの管理面のメールも何件かは飛んでき...
仕事術

エクセルで財務モデルを作るときに守るべき最優先のルール

M&Aアドバイザリーの仕事には、Valuationモデルを含む財務モデルをエクセルで作って分析するというものがあります。今回は、エクセルで財務モデルを作るときに最優先すべきことを考えてみようと思います。Valuationのレビューをするよう...
仕事術

メールと電話の使い分け 〜FAの仕事ではそれぞれどのように使い分けるべきか〜

今日はFAの仕事をする上で、メールと電話をどのように使い分けるべきかについて考えてみます。本来は、Face to Faceとメールと電話を比較すべきかともしれません。とはいえ、FAの仕事においてはFace to Faceの面談よりもメールと...
仕事術

先輩との対話 / クライアントの興味と理解度の反応から話の進め方は変えるべき

今回はいつもの先輩と後輩に登場していただき、クライアントとのディスカッションの進め方について考えてみます。文頭のマークが◆◆→先輩、◎→後輩 です。新規の売却案件のディスカッションをしてきた後輩のつぶやきから◎先輩、おつかれさまです。今日は...
仕事術

先輩との対話 / 専門用語の理解を深めよう

今回はいつもの先輩と後輩に登場していただき、若手を育てる際に気をつけておきたいことについて考えてみます。文頭のマークが◆◆→先輩、◎→後輩 です。今年の後輩は新人の指導を担当するようです◎先輩、自分は今年、新人の指導を積極的にやっているんで...
仕事術

効率的なPC作業のためのTIPS 〜タスクバーの位置、マウスの速度、辞書登録〜

今日も軽めな話題です。投資銀行の若手は原則としてマウスを使わず、ショートカットを駆使して作業をするというのは色々なサイトで記事にされていたりするのでご存じの方も多いと思います。M&Aアドバイザリーファームによって程度の差はありますが、原則と...
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