毎年9月はアップル製品好きな方には楽しみな季節かもしれません。
今年は珍しくオンライン予約を試みたのですが、欲しかった製品は予約開始早々に発送日が発売日から2週間も後になってしまっておりました。みんなどれだけ予約したんでしょうか(もしくはあまり在庫がまだないのかな?)。
さて、今週は、
です。
(いつもの先輩・後輩の対話で進めていきます。文頭のマークが◆◆→先輩、◎→後輩 です。)
【M&A講座】無料で長期間の適時開示資料を検索したいのですが
今回は後輩が組織再編案件に関与しているようです
◎先輩、こんにちは。いま組織再編案件に関与しているんですけどね。
◆◆今回は組織再編なんだ? ちなみに、どの種類なのかな?
◎合併ですね。
◆◆合併はめずらしいね。上場会社同士っていう括りでいうと一番多いのが株式交換で合併と株式移転はあまりない印象だから。
◎そうですね、感覚としては株式移転よりもさらに合併の方が少ないかなと思っています。
◆◆そうかもね。それで、何か気になることがあるのかな?
◎ええ。組織再編案件は色々な適時開示資料を作る必要があって、FAとしてもそのたたき台(ドラフト)作成支援をすることになるんですけども、どうやって適時開示資料を作れば良いのかなと思いまして。
規則と過去事例
◆◆以前同じようなことを考えたんだけども、改めてみていこうか。
(参考記事)
◆◆適時開示資料作成のサポートをする際に参照する情報としては、
- 会社情報適時開示ガイドブック(規則)
- 過去の類似M&A案件の適時開示(過去事例)
の双方を確認するというアプローチをとることが多いね。
◎規則と過去事例ですか。
◆◆そう。規則だけみてゼロベースから適時開示資料を作成できれば良いのかもしれないけれども、普通はそんなのは困難なので過去事例をみて同じような構成をとりつつ表現も取り入れるという作り方をするよね。
◎そうですよね。類似の過去事例を見てそれを「コピペ」とまでは言いませんが参考にして作るのが一般的ですよね。
◆◆そうなるかな。
◎それで、そのアプローチの方法は理解していたんですけども、過去事例ってどうやって調べます?
過去事例の調べ方(無料編)〜四季報オンラインの活用〜
◆◆eolとかの有料のデータベースを使えるのであればそれで検索するのが早くて確実だね。
◎まあ、そうなりますよね。ちなみに、社外で調べ物をする必要があって有料のデータベースが使えない場合はどうやってしらべたらいいんですかね?
◆◆EDINETの全文検索や東証上場会社情報サービスで調べるのが手っ取り早いよね。
◎ただ、古い適時開示資料だとそれらのサイトには載ってないですよね。
◆◆まあ、そうだね。東証のサイトだと
- 決算情報 → 5年分
- 決定・発生事実 → 2年分
- 合併等組織再編の事前・事後開示書類を含む各種ファイリング → 5年分
って感じだからね。
◎なるべく古い期間まで適時開示を調べたい場合はどうすれば良いんでしょうかね? 調べたい対象会社のホームページに行ってIR情報のページをくまなく探すしかないのでしょうか。
◆◆無料縛りで適時開示情報をなるべく長い期間しらべたいならば、四季報オンラインがおすすめかな。
◎四季報オンラインですか。紙面の四季報はよく使いますがオンラインは使ったことないです。
◆◆フルでサービスを使おうと思うと有料版の契約が必要なんだけども、適時開示資料を見るだけなら無料・匿名で活用できるよ。
◎いま見てますが、確かに適時開示資料は結構古いのまで遡れますね。
◆◆この適時開示資料は東証のHPを参照しているのではなくて、四季報オンラインのサーバーに情報が保存されているっぽいから東証側で期限切れで見れなくなったものも引き続き見れるようだね。別のサービスだと1〜2年間程度しか遡れないんだけど四季報オンラインはだいぶ昔まで見れるんだよね。
◎ありがとうございます。これで社外でも過去事例検索が捗ります。
◆◆業務外でもM&A事例を調べるなんて、君も物好きだねえ・・・。